辻褄の合わない感情

とぼとぼ歩く人。好きなものを中心につらつらと。

ピンクとグレーを観ました

ピンクとグレーを観ました


3連休の最終日、ピンクとグレーを観に行きました。公開されたばかりのためか、スクリーンはほぼ満席で、普段はガラガラのときしか映画を観に行かないので妙にドキドキしました。笑
やはり高校生みたいな女の子が多かったけど、夫婦で来ていらっしゃる方もいて、なんとなく嬉しかったです。

以下ネタバレありの感想です。





いわゆる「ピンク」の前半部分、ごっちとりばちゃんとサリーの、青春模様から人間関係の変化まで、この3人は終始とても美しかったです。まあ、裕翔くんと菅田くんと夏帆ちゃんっていうモデルが素晴らしいというのもあるかもしれませんが…
高校生になってサリーが女子なため思春期ゆえ気まずさがあるところとか、引越しするサリーを走りながら見送るごっちとりばちゃんとか、サリーと再会した時のテンションのあがりかたとか、ごっちと喧嘩して混乱するりばちゃんを最終的に優しく抱きしめるサリーとか…
挙げていくと本当にキリがないのですが、とにかくこの3人の関係は何とも言えぬ青臭さ…まさに青春で羨ましくもあり、落とすとすぐに壊れてしまうガラス玉のようでもあるなと。素晴らしかったです。

そして、62分後の衝撃、衝撃というか「?????」という感じで、頭を整理するのが大変でした。
原作を1回読んでいるから、理解するまでの時間は短かったかもしれませんが、これ読んでいなかったらかなり難しい気がします。
結局今まで観てきた前半部分は、ごっちが死んだあとの、りばちゃんがごっち役となって出演したごっちの半生の映画であって、裕翔くんはごっちではなくりばちゃんであったのですが(とてもややこしい…)、それまで裕翔くんをごっち、菅田くんをりばちゃんとして観てきたわけですから、急にりばちゃんになった裕翔くんを受け入れるのにはちょっと躊躇いがありました。ごっち役であったときの裕翔くんがあまりにも美しかったため、本来のりばちゃんになってからは何の感情も湧かないというか、うーん。前半の3人があまりにも良かったため、後半の、入れ替わったあとの本来の人間に悲しいかな全く興味が湧かなかったんですよね…。

後半「グレー」部分は、映像もグレーになって、そして自分の気持ちもグレーにさせられました。。苦笑
問題の、おっぱいのシーンやら濡れ場やら、あれは必要だったのでしょうか??
原作にはなかった、りばちゃんが悪い意味でグレーに染まっていくところを描いて、だから何なんだと私は思ってしまったのですが…。
そのシーンよりも、ごっちの死の真相や6つの遺書についてもっと触れてほしかったなあと思います。
最後にごっちの幽霊?が登場して話すシーンで、姉の命日に死ぬと決めていたとごっちが言っていたけれど、理由があっさりしすぎなような、それとも真相は別にある(りばちゃんを有名にしたかったから自分が死んだ?とか)けどあえて言わなかったのか…
ごっちとりばちゃんは本当に親友だったのかどうかも分からなくなる場面もあり、私の頭は混乱だらけで映画が終わってしまい、なんか悔しいです。悔しいからもう1回観に行こうかな…笑


俳優としての中島裕翔くんは、初めての映画で、何の違和感もなく、1人の役者としてやりきっていてすごいなあ誇らしいなあと素直に思うことができました。

それ以上にすごかったのは菅田くんで、りばちゃんのときのどうも冴えない感じとか、俳優の成瀬になってからの狂気っぷりとか、同一人物とは思えないけど間違いなく菅田くんで、とても素晴らしかったです。特に裕翔くんに殴られ続けても、鼻血を出しながらヘラヘラして笑っている菅田くんには、演技とはいえ恐ろしさを感じました。
夏帆ちゃんの変化も良かったのですが、後半は作られた、演技しています感が強くて(あえて狙ってるのかもしれませんが)。一方で菅田くんは、前半も後半も、素の作られていない本当の彼に見えたので、天晴れ!でした。

原作の、ごっちとりばちゃんの親友としての関係が好きなので、
映画の後半部分で、その親友としての関係までグレーになってしまったのは個人的に残念でした。。原作と映画は別物って考えると、まあこれはこれでありなのでしょうかね。。
やっぱり1回観ただけでは分からないのでもう1回観に行こうかしら…笑

余談になるのですが、劇中で音楽ファン的にとても嬉しかったのは、
「何のコピーバンドするの?」の返答に、裕翔くんが「フジファブとくるり」と…!!!!!
フジファブリックは個人的にいちばん大好きなバンドなので、(くるりももちろん好き)
裕翔くんの口からその単語が発せられたというだけで、私しばらくは生きていけそうです。(気持ち悪い)
フジファブって本当に嫌いな略し方だけど、間違えて人間に生まれてきた天使(菅田くんから見た裕翔くんの表現)から発せられたのだから、それはもう尊いものになりました…。
どうしてフジファブリックくるり?と思って調べていると、菅田くんがそのあたりの音楽が好きなようで、その影響かもしれないのですね。
菅田くんがザゼンボーイズのギターの練習をしているということも知れて、とっても嬉しいです。ギター、カシオメ〜ン!←分かる人にだけ分かる

大した内容ではないけも、映画の感想真剣に書いたの久しぶりだから疲れました。。予告で流れていた山田くんと菅田くんの乱闘?シーンが早く観たいので暗殺教室が楽しみすぎます!